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【VMware】VDPのバックアップが92%で止まってしまう件

AWSやAzureなどのクラウドサービスが主流になっている中で、
家ではまだVMware vSphere Data Protection(VDP)がメイン環境で使われている。

2017年4月にはVDPの提供終了がアナウンスされており、
vSphere 6.5がVDPを同梱する最後のバージョンになので徐々に使用者も減ってきているでしょう。

そんな中この間バックアップ取得してたらハマった(というか混乱した)話。

事象

VDPでバックアップ取得してたら…

最近構築したサーバーをアプリ側に引き渡して、一通り設定が終わったからリリース前のバックアップ取得依頼が来た。
まぁ、いつもの感じでWebClientにログインしてバックアップジョブを作成してサクッと終わりー。と思って淡々とバックアップジョブを作成し、実行。
あとは今回はディスクが結構でかいので数時間はかかるだろうな〜と思い放置。

あれ?これ動いてる?

バックアップを開始するとvCenterから見ているとプロセスバーがみるみる進んでいく。
中身そんなにないんだなぁと思ってたらあっという間に92%進んだものの、そこで急にぴたっと進まなくなる。
いつも後半で進捗が遅くなるのはわかっていたので放置しておいたが30分たっても、1時間立っても92%...
待て待て。流石におそすぎるそ。

というわけで調査

92%でバックアップが停止問題

リリースノートにバッチリ書いていました。

サイズの大きいバックアップの進捗が 92% で停止する。(270172)
50 GB を超えるサイズのバックアップの場合、バックアップの実際の進捗状況に関係なく、進行状況バーがまず 92% まで進んだ後、バックアップが完了するまで停止します。この現象は vCenter Server のバージョンに関係なく発生します。Avamar ログではバックアップの実際の進捗状況が提供されます。

docs.vmware.com

とりあえず、既知のバグ(?)で有ることはわかった。
だけど数時間放置しても変化なし。バックアップがハングしてるなら取り直しをしたいし、実行されてるなら進捗を見たい。

コマンドで進捗の確認方法

sshでVDPサーバーへ接続

対象のVDPサーバへログインして管理者ユーザーへ切り替え

確認コマンド

これでとりあえずどの程度完了しているか確認できる。

# mccli activity show

たまに確認したいがセッションも切れて都度ログインも面倒なので、以下のコマンドで変化をわかり安くして且つセッションの保持をすると楽。

# watch -d  -n 5 mccli activity show

statusがconpleteになっていればバックアップ取得完了。
念の為WebClientからもログを確認しておきましょう。

余談

ちなみに複数台撮っていて1台バグではなく本当にハングして一切進まなくなったやつが居た。 そんなときは以下のコマンドでバックアップの停止をして、再実施。

#  mccli activity cancel id=[JOB ID]

まとめ

VDPでのバックアップは50GB以上だとこのバグに引っかかるので大きいディスクは外部ストレージから切り出してRDMとしてアタッチしたいところ。

とりあえず余計な手間と時間がかかったものの、ちゃんとバックアップが取れててよかった。